一月 12日, 2024年

年頭のご挨拶とキリマンジャロ登頂

年頭のご挨拶とキリマンジャロ登頂

こんにちは。YOUYOUANGネットショップ担当のYです。

いかがお過ごしでしょうか。

 

明けましておめでとうございます。

どうぞ本年もよろしくお願いいたします。

 

元旦から心痛いことが起こっておりますが

どうか安全にお過ごし出来ること、一日も早い復興と

皆様の無事をお祈りしております。

 

今年の年末は思うことがあり

キリマンジャロ登山に行ってまいりました。

 

この計画を理由に、昨年のトライアスロンレースは佐渡のみ。代わりに富士山、白山、白馬山と山練を重ねました。

10月からは『ミウラドルフィンズ』で三浦雄一郎氏が提供する低酸素トレーニングプログラムを始め(高度順応に慣らすための低酸素室での運動)、

出発当日の午前中もミウラドルフィンズから空港に向かいました。

 

 

仁川経由エチオピアで乗り換え、キリマンジャロ空港に到着。

翌朝8時にホテルを出て、国立公園のゲートをくぐるといよいよスタート。

高度順応しながらの登山なので1日およそ1000mずつゆっくりと進みます。

キリマンジャロ登山には専門家のガイドさん同行が登山条件です。

ガイドさんの他、寝袋など荷物を運んでもらうポーター、山小屋で食事を用意してくれるコック、お給仕の人も。このおかげで登頂できたようなものです。

美味しい異国料理は日々の楽しみでした。

最初は熱帯雨林の鬱蒼とした木立の中を進みます。

2日目からだんだん景色がジャングルから低木になり、日本の高山植物に似た花もたくさん見られました。

3日目になると富士山を越える高度になり、人によっては高山病の症状が出始めます。

私は事前にダイナモックスを処方していただき、初日から半錠ずつ朝晩飲み続けました。

そのおかげでアタック当日までは、頭痛もなく快調でした。

アタック当日は、夜の11時出発。その日は軽い食事を済ませて仮眠。

十二単か?とツッコミたくなるくらい持っている全ての服を着込み、慣れないヘッデンをつけていよいよスタート。

比較的暖かな夜でしたが、標高が上がるに連れて雪がどんどん積もっていきます。出発直前にチェーンスパイクを用意しておいて良かった。

1時間おきの休憩は雪の中でお湯を飲み、エネルギーがどんどん取られるので補給食を食べます。

一つ目のピーク、ギルマンズポイント(5681m)を迎えた朝方には頭がズキズキしてきましたが、

美しい雪景色と氷河、嬉しさと寒さで薬を飲み忘れ、山頂のウフルピークまでの約2時間は正直頭痛との戦いでした。

それでも、なんとか登頂!

自分の経験値を考えると涙が出ました。

 

 チェーンスパイクを付けて下山へ。

そして、ここからの下山で高山病を多少体験したと思います。

登頂後、ダイナモックスを一錠と痛み止めも一錠飲みましたかすでに遅し。

頭痛、胃の痛み、吐き気、私の場合は気管支が弱いので咳と大量の鼻水が一気に出てきました。

ふらついて道から転げ落ちたり、しゃがみ込んだり、おやつ食べて誤魔化したりしながらなんとか昼過ぎに3日目の山小屋キボハットに辿り着きました。

 

仮眠後カップ麺を食べて、さらに2日目の山小屋ホロンボハットまで12km歩いて終了。

この日は16時間くらい歩き続けました。くたくたでしたが、ここまで自力でたどり着けたことに喜びを感じました。

 

翌日も雨の中、ゲート目指してひたすら下山、お昼過ぎに到着してからの

久しぶりに着席してみんなで食べるお昼ご飯は、感無量でした。

今回は私達グループ4名含めて総勢12名、うち1名は高熱のため途中下山となりましたが

平均登頂率50%と言われている中、素晴らしいメンバーだったと思います。

 

今回は、自分でも思いがけない経験でした。父の死が無かったら、きっと行かなかったと思います。

いろんなことを父から学びました。ありがとう。

 

そして、最後に

毎晩、夕食後に自信のない私たちを励ましてくれる現地のガイドさんの言葉を。

 

『夜の考え事はいけないよ。

子供ように、ただ眠るんだ。

朝になったら、一歩ずつゆっくり歩こう。

そうすればキリマンジャロの頂上だよ』

 

この言葉は、私の宝物です。